ドラマ「天国と地獄」第3話 彩子と八巻この頭脳戦に向かない二人はだいじょうぶか…

2話は入れ替わりからをコメディタッチに描かれたが、そこから一転、3話ではひりひりするような証拠品をめぐる静かな攻防戦が見られた。

証拠品とは日高(高橋一生)の手袋。
これに日高の皮膚と被害者の血液が付着している(はず)。だが歩道橋で彩子(綾瀬はるか)ともみ合う前に日高が捨ててしまった。歩道橋から落とした手袋は下を走っていたトラックの荷台の上へ…。そのまま走り去ったトラックからは発見されず手袋も行方知れずになっていた。

しかし操作により監視カメラを調べた結果、どこでトラックに荷台から落ちたかはある程度の範囲まで限定できるようになった。
ここでそれぞれの思惑がぶつかる。

手袋を先に回収し日高の決定的な証拠品としておさえておきたい彩子は、八巻(溝端淳平)にすり替えして証拠品を警察から盗み出すことを指示。
執拗に手袋を捜索させるセクハラこと河原(北村一輝)。そして彩子になった日高は、なぜか鑑識に出向いてまで手袋の捜索を推し進めようとする。

結果的には見つかった手袋を検査したがバクテリアでDNAなどは検出されず…。
恐らく日高が何らかの細工をし、手袋の証拠能力を先回りして潰してしまうよう画策したのだろう。手袋がダメとなるともう他の物証は隠してしまっているので出てくることはない…。

それにしても結果的に手袋が証拠品にならず彩子もすぎに逮捕される恐れはなくなったが、前回お手柄だった八巻がゆとり全開である。
“左手”の手袋とのすり替えに右手の手袋入れちゃうし、味覚が変わったという日高の問いかけについぼんやり中身が入れ替わってることを知っている返答をしてしまう。もう中身が日高になった綾瀬はるかの八巻を射抜く視線が緊張感ありすぎてひやひやしっぱなし。
どうやら八巻が中身が入れ替わったことに気づいてることにすでに気づかれたようだ…。

ただそのことで日高がすぐに行動を起こすことはなさそうか。
日高は常に冷静で余裕があり、彩子の考えていることも常に読まれている。彩子自身も男になって動揺もあり冷静さを余計に欠いているし、手駒となって動くのがおっちょこちょいで頼りない八巻では、頭脳戦では常に日高に先を読まれて先手を取られてしまいそうである…。

 

八巻が手袋の件で奮闘している間に、彩子は奄美へ。
どうもそこに魂の入れ替わりのヒントがありそうなのだが、花がかかわってそうなこと以外はまだよくわからない。

ただ泊まった旅館には日高の写真があり、ここに日高がすでに訪れていたことを彩子は知る。
つまり日高は魂の入れ替わりについて、その方法などをやはり知っているということなのだろうか…?

何やら古い言い伝えがあるようだが
・月の満ち欠けが関係している?
・河原の丸い石が関係している?
・言い伝えに出てくる花が関係している?

といったところか…。

 

そして終盤になり謎を深めるシーンが立て続けに出てくる。
壁にペンキで書かれた4という数字を見てそれに反応する日高。
新たな殺人を犯しゴルフクラブで被害者をボコってる所を撮影し彩子に見せる日高。
なぜか夜中に日高が見た数字の4を消す陸(柄本佑)とたまたまその場に居合わせた仕事仲間のおじさん。
翌朝になり出されたゴミ袋の中から血まみれの服(?)を見つけてしまう陸。

これを見せられただけではちょっと整理はできないが、素直に見れば確定することがいくつかある。

まず殺人の実行犯は日高本人(体は彩子)。これは映像のトリックでもなければ確定。
次に殺人を犯す前に日高が数字の4(意味は分からない)を見たこと。
これは、仲間がいる、指示をしている人間がいる、操っている人間がいる、のどれかか。
陸は黒幕ではなさそう(ごみの中を見た反応から)。しかし連続殺人について何かしっているか、関わっている可能性はありそう。陸も清掃に詳しいので殺人現場で証拠を消す仕事を請け負っているのか…?それで殺人の指令を悲壮な表情で消していたとか(これ以上殺人の手伝いはしたくない)

まだこの連続殺人の全体像までは見えてこない。
しかしタイトル天国と地獄の副題が「サイコな2人」。これをふつうに読めば、サイコは彩子と日高かな?と思ったが、最終回になってサイコな2人が実は誰と誰だったのかが分かる、タイトルの伏線回収だったらいいな。やっぱり日高と彩子なのか、日高と陸なのか、それとも日高と双子の弟なのかとか(笑)

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