にじいろカルテの2話です。
今ちょうど3話を見終わったとこなのでちょうど1週間おくれ…。放送日の翌日にまだ記憶が鮮明なうちに書けるよう今週はがんばりたいと思います。
さて、主なあらすじはこちらで
前半は特に何も起きず共同生活をする3人朔(井浦新)蒼山(北村匠海)のやりとりと病院での村の人たちとの交流がメイン。
一番遅くに起きてきた真空(高畑充希)に俺は2時間前から起きて畑の収穫をしてきたとこれみよがしに言う朔先生(井浦新)、それに対し僕も本当は1時間前に起きてたけど気を遣って今来たみたい言ってるんですよと看護師の蒼山(北村匠海)。発言にデリカシーがなく自分の功績を必要以上にアピールしてくる朔先生に「この人は人してどうかしてるんです」と本来は看護師という医者より弱い立場ながらそこまで言う。北村匠海のつっこみ役がいつものキャラと違っておもしろい。
真空は料理を手伝おうとするがあまりに酷いジャガイモの切り方に「おまえひどいなそれ、まじかよおまえ…」と無遠慮に突っ込む朔先生。
自分に非があることを認めながらも「いま…女のくせにって言おうとしました?わたし…そういう言い方されると…キレちゃうかも…」と変なスイッチが入る真空。なんか棒みたいなのを持って朔と蒼山を追いかけまわす。
で、蒼山の提案で表を作り~のくせに、みたいな言い方を1回するたびに1ポイント入りその都度シールを貼っていくことに。
この3人のやりとりを見ているだけでおもしろい。歯に衣をきせぬような言い合いをしていてもどこかあたたかさを感じる。そんな関係。
そして診療所での診察がはじまると来るわ来るわ村の人たちが…。
みんなそれぞれ畑で獲れたもの持ってきたり、病気とは関係のない話を長々としたり、それらをすべて受け止めてしまう真空は診察に膨大な時間をかけてしまうことになる。
そしてここが後半の事件の呼び水となってしまう。
診療所に来たじじい3人組の一人次郎は真空先生が忙しそうだと思い、はっきりと自分の症状を伝えられず帰ってしまう。
真空もつい風邪だと思うという次郎の言い分に疑問を持たず帰してしまうが、実は糖尿病からくる心筋梗塞だった。何とか救急車で運ばれ手術で大事には至らなかったが危ないところだった。
糖尿病が持病にあることを見ていながら診察のミスをした真空は、なぜ自分が診察でミスをしたのかいちから朔に説明をする。言われる前に謝ってしまう真空に対し朔は「お前は、ちゃんと俺に怒られろ!」と。診察の時間に村の人と将棋したりしてるような朔だが、医者として時々こういうきりりとしたところを見せる。
このドラマを自分はおもしろいと思って見てるんだけど、その反面もしかすると若い人にはあまりうけないかも…とも思う。
やはり1番の特徴は山奥の小さな村という舞台。こういう話では村の人たちとの交流を通して田舎特有の人のあたたかさとかを描きがちだが、こういうのをすんなり受け入れらるのは長屋に住んでいたいとか家にお爺ちゃんお婆ちゃんが当たり前にいた人とか兄弟が多かった人とか、とかく昭和の頃の他人とスペースを共有することがあたり前だった上の世代の人たちに多いんじゃないかと思う。
逆に若い世代の人たちは生まれた時からパーソナルスペースが確保されてきていて、人とは適度に距離を保ちたいし自分のことを知られ過ぎるのも嫌だし単独行動もしたいし、田舎の人付き合いが最高!とは思えないのではないか…。
ただここは人気ドラマ「ドクターX」と同じ枠。
あれは失敗しない女医が”助ける”だけの話だが、こちらは料理もできないし自分の健康も危うい失敗ばかりするドクター。”助けるけど助けられる”という存在。病気を抱える真空先生にとっては力になってくれる村の人たちは確かに生きていくのに欠かせない存在になっている。
そういう視点で見ていくと、また小さな村という寄り合い所帯も、まぁ悪くはないんじゃないかな。