天国と地獄の2回目です。
前回が階段から転がり落ちて男女の中身が入れ替わるという既定路線で、だいじょうぶかなこれからちゃんとおもしろくなるのかな?とすでに半信半疑…。
まず日高は彩子に対して捕まらないように協力するよう迫る。彩子の姿では捕まる心配はないが、自分が捕まるのは見たくない。彩子としても日高の姿になったまま逮捕され人生が終わってしまうわけにはいかず、殺人犯を無実にしてしまう格好にはなるが致し方なく協力する。
とりあえずは今日の強制捜査を乗り切るため証拠となりそうな物を隠すよう打ち合わせ、当日に証拠品を受け渡して隠し彩子も日高として事情聴取を受けるが、犯行現場の近くにいたことをただの散歩だったと日高の真似をしてここも乗り切る。
あとはそれぞれ入れ替わったままいつもの生活に戻り、彩子は急に色気づいて化粧してきていることや言葉使いが変わったことに驚かれたりし、日高のほうは会議の内容についていけず会社内の人付き合いもなんとかごまかしながらこなしていく。
とまぁ、だいたい中身が入れ替わったら起きそうな事がひと通り起こっていく。
ただその中で気になる描写は、彩子が日高の体になりシャワーに入るとき絶対にあそこは見ないようにとかやっていたこと。こういうのは古い臭いし男女が入れ替わっていることを強調するためにわざわざ見せられているようだ。まだ君の名はみたいな高校生というならわかるが、30を過ぎた女性がやる反応ではないんじゃないか。というかそれまでの間にトイレくらい行っただろうに…。
それからロケーション履歴なるものをこっそり入れられてたことに気づいた日高。彩子に会いナッツを食べさせて殺しかける。日高の体は極度のナッツアレルギーだそうだ。何とか余計な抵抗をしないと約束をさせられアレルギーの薬を飲ませてもらった彩子は、何であたしがこんな目に合わなきゃいけないの!と思わず泣いちゃう。
この回はこれでお終いかと思ったら、ピンポーン!こんな時間に日高のマンションを訪ねる人物が…。
なんとそれは彩子の同僚刑事である八巻英雄(溝端淳平)でした。
日高にむかって彩子しか知りえないと思われる質問を次々する八巻。それに涙ながらに答える彩子。そして八巻が言う…
「彩子さんですよね?日高と入れ替わったんですよね?」
おいマジかよ淳平くん!どうして分かっちゃったわけ?
人が変わったような彩子を不思議そうに見ている描写はあったけどヒントは、化粧をしてきた、敬語になった、耳をさわる癖ができた、セクハラをあだ名と受け取らなかった、ぐらいのものだ。それに朝にガサ入れをしてその夜のはずだから、わずか半日足らずで気づいたということになる。さすがにこれだけの材料で、容疑者の家まで行って「あなたは別な人間と中身が入れ替わってますよね」と言うのは相当に勇気のいる行為ではないかと思う。
まぁ確かに気づくのが早すぎると言えばそうだが、これが唯一予想外の展開でもあったわけだ…。
それから日高の発言で気になったことといえば、彩子に対し「一緒に無実を私の証明してほしい」みたいなことを言っていた気がする。これはまるで本当は自分が犯人じゃないかのような言い方だ。だが日高の家からは洗剤のサンプルも凶器も出てきてるし、殺人計画(?)っぽい絵みたいなのもあった。それに現場近くでカメラにも映っているし、おそらく手袋も証拠になるものなのだろう。とするとやっぱり日高が犯人であるはずだ。
これで一番いやな展開なのは、実は日高が二重人格で日高も知らぬうちにもう1人の日高が殺人計画を立てそれを連続殺人として実行していた、という話。
入れ替わりにはどうも月が関係しているようだが、日高自身がもともと人格が頻繁に自分の中で入れ替わっていて、入れ替わりの起きやすい体質だったとかありそうな気もするがどうなんだろうか?
ストーリー展開には少々おもしろみにかけるところはあるが、なぜ入れ替わりが起きたかの説明はあるのか、殺人事件の真相、この辺は知りたいのでやはり最後まで見るしかないのかな。