マレフィセント 2
公開日:2019年 10月
声の出演:上戸彩 深見梨加 小野賢章 福田綾乃
『マレフィセント 2』劇場で見てきました。
なかなか壮大な物語で相変わらず映像も美しい。
マレフィセントというのは”眠れる森の美女”に出てくる魔女です。
その悪役の魔女を主役にし、マレフィセント側からの視点で物語を実写化したのが前作にあたる〖映画 マレフィセント〗です。
2だけ見ても訳わからん!ということはないと思うけど、完全な続編なので前作でマレフィセントがどう描かれていたか知っている方がよりおもしろいと思う。
そもそも「眠れる森の美女」ってのはどんな話なんじゃい?!
と、聞かれても意外と物語の印象は薄いかも…。
お姫様は毒りんごを食べないし、魔女は鏡に世界で一番美しいのは誰か聞かないし、七人の小人も出てこない。
実はこれ全部「白雪姫」のほう。
美しい姫が眠りについて王子様のキスで目覚めるという大きな類似点があるのでたぶん混同しやすい…。
アニメ版のマレフィセントはこんな感じ。
アニメの眠れる森の美女でのマレフィセントは悪そのもの。物語の中で突然やってきて理由もなくオーロラ姫に呪いをかけたように見えるんだけど、実写マレフィセント(1)ではそれなりにオーロラ姫の父である王を恨む理由が描かれている。
マレフィセントが若いころ人間に恋をした。しかしその恋人はマレフィセントを裏切り翼を奪い、それを手柄として出世しやがて王様になった。王を恨むマレフィセントは娘が生まれたお祝いの場で復習として恐ろしい呪いをかける。
という話。
マレフィセント(1)では王子のキスでは目覚めません。
オーロラ姫がいったい何で目覚めるか、それも1の見所の一つ。
2はオーロラ姫がフィリップ王子に結婚を申し込まれるところから始まる。
しかし、オーロラ姫はもはやマレフィセントたち妖精たちのいる国の王女。
これを好ましく思わないお妃様の企みが爆発。
結婚を祝うはずの食事の席でマレフィセントを挑発しまくり、王が呪いに倒れると飛び去るマレフィセントを鉄の玉で撃ち抜き、さらには妖精たちの皆殺し計画まで発動させる!
というようなストーリーです。
・夜のシーンが多く画の暗い場面が多い
・童話の世界というより人間vs妖精の大戦争
・驚きのマレフィセントのルーツ
・マレフィセントの仲間の種族がイカつい
・お妃が時々デヴィ夫人に見える現象が
ストーリーの途中でマレフィセントと同じ種族という背中に羽の生えた連中が出てきます。妖精っていうよりはハーピーのようなゴツくて強そうな奴ばかり。で、そいつらはずっと人間たちに虐げられてきて住む場所を奪われ続けてきたと主張。
そして人間たちと全面戦争すべく王子のお城に一斉攻撃に出るのです。
で、これを迎え撃つ人間側も妖精を消滅させてしまう粉を研究の末に産み出していて、これを大砲やら何やらで撃ちまくって応戦。かなり双方激しい戦いになります。
このような強そうなモンスターがいっぱい出てきたり戦闘シーンが多かったりで、世界観としてはどっちかというと「眠れる森の美女」っていうよりは”ハリーポッター”とか”ロードオブザリング”とかに近いものになっています。
だからといって期待を裏切られるかというと、そうでもなく。
ラストの結末に向かうところはマレフィセントの力の見せ場もあり、また最後に童話の中の世界らしいところへと何とか戻ってきてくれます。
ただ「2」になると前作よりも敵の数を大量にして戦闘シーンをド派手にして…
というのはアメリカさんの悪い癖だなぁ、とは思う。
もしこれを読んで、「マレフィセント 2」が好みに合いそうだと思ったら
ぜひ、劇場へ見に行ってみてください!!