おっさんずラブ-in the sky-
第1話 : 11月 2日
放送日 : 土曜 夜11:15
出演者 : 田中圭 吉田鋼太郎 千葉雄大 戸次重幸
さて、ついに始まりました“おっさんずラブ in the sky”です。
昨年の春に放送されて大反響を巻き起こしたドラマ・おっさんずラブの続編です。
メインの2人春田創一と黒沢武蔵はそのままにその他のキャストを総入れ替えし、航空会社を舞台にし何と!春田がそこでCAとして働いているという大胆に設定をチェンジしてきた。
会社をリストラされ航空会社に転職した春田創一(田中圭)は、研修を終えCAとして初日を向かえるが、お婆さんの荷物を運んであげたり、お客さんがトイレに落とした指輪を拾ったりしてるうちにフライト前に大事なミティーングに遅刻し総スカン!さらに黒沢キャプテン(吉田鋼太郎)からはCAとして搭乗しないよう厳しい指示を受ける。
このはるたんの頼りにならないけど一生懸命でお客には誠意を尽くすという性格ももちろんそのまま。それは黒沢部長も同じで今作ではかっこいいパイロットに転生しております。
ドラマの続編ということで、つい前作とつながっていると思ってしまうが、顔や名前・キャラ設定が同じだけでまったく違う世界のお話し。
春田がリストラされて航空会社へ…というのでてっきり天空不動産をリストラされたのかと思ったら、どこかの靴を作ってる老舗の会社だとか…。黒沢ももちろん部長職を退いてパイロットになったとかそんなわけはなく、同じ名前の別な人。
この辺は前作を見てる人は気を付けて見ないと一瞬変な感じがする。
同じキャラクターでもいわば違う世界線での物語。できれば前作と同じ設定で続編を作って欲しかったとこだけど、前作でいくとこまでいってしまった(部長と結婚破棄して牧と結婚)から、ここから話を続けるのはさすがに無理か。まぁ大きく設定を変えキャストを一新するのもいたしかたない。
飛行機に乗れず居残りになった春田。
しのさんこと四宮(戸次重幸)の「空飛ぶだけがCAの仕事じゃないだろ」のアドバイスもあり、ディスパッチャー烏丸(正名僕蔵)に頼まれた書類ロッカーの整理をする。
ディスパッチャーとは何か?を新米CA春田に教えるていで視聴者にも説明してくれる親切
さっそく取り掛かるがロッカーを開けた瞬間に書類がドサーッと雪崩を起こす。
落ちてきた書類の山を拾う春田。するとその中には、自分の似顔絵を書いたと思われる絵が大量に…。
その中には上半身裸のものやラーメン(?)を食べる春田をパラパラ漫画にしたものまで…。
パラパラ漫画のラストのコマの表情が最高に面白い。
前作は写真の隠し撮りだったが今回は似顔絵デッサン。こういうテイストを入れてくるのは前作を踏襲し期待通り。いや面白さという点に関しては演出はパワーアップしたか?!
動揺する春田に声をかけてきたのが高校時代の後輩であり、リストラされた春田に航空会社に入ってCAになるよう勧めた広報の橘緋夏。
初っ端から「はるちゃーんせーんぱい♡」
表情もしゃべり方もかわいいだけどね…あざとさ120% たぶん普通の恋愛ものならこういう女は真っ先に女性視聴者から嫌われる(知らんけど)
しかし春田のことを特に気にかけているようで、何となく2人はいいムードなのであるが…。はるたん先輩の同性とのやりとりを目撃してしまい動揺する姿が今からもう目に浮かぶ。
春田はデッサン用の鉛筆を拾ったりプロポーズを失敗するのが怖くて何度も直前で搭乗をキャンセルしてるお客さんのことを考えながら空港の表へと出ると、そこにはパイロットの成瀬竜(千葉雄大)が女と揉めている修羅場に遭遇。
うっかり2人の前に出てしまった春田は成瀬に無理やりその女性の前へ連れて行かれて…いきなりブチューっとキスをかまして
「そういうことだよ」と、意味深なひと言。
わけもわからずに女性からアイスコーヒーぶっかけられ「最低!」と罵られる春田、かわいそす。
そしてこの春田との一部始終を建物の陰から見ていた黒澤キャプテン。
激しい動揺を抑えきれずにダブルクリックしまくりでパソコン画面はわやくちゃに…。
同僚CAたちからの全く春田に興味を持たれない歓迎会を終え、職場に戻り何やら遅くまで作業をしていた春田。そこにそっと近づく黒澤キャプテン。
…す、と春田の髪に触れようとした寸前で起きてしまい
あああああぁぁぁぁあ!! と無理やりごまかす黒澤。ちょっと風に当たろうと春田を屋上へ誘う。
今朝、ブリーフィングに遅れたのはお客さんに指輪を取ってあげていたからだと知った黒澤。しかしそのことを春田は言い訳をしなかった。そしてチームとして大事なことを話す黒澤だが…その横で春田は黒沢に寄り掛かりながら寝てしまう。
「おい、はるたん。それは…あんまり無防備過ぎやしないか!はるたーん!ああッ!」
なぜか黒澤キャプテンの心の声が具現化。
こういうシーンの演出は前作に負けず劣らずほんとにおもしろい。
そして戻り際に「月が きれいですね」と言う春田。…この一言があとになってさらに黒澤の心をかき回す。
寮に帰ってきた春田は成瀬を捕まえ「あのキスは何だったんだ?」と迫るがただキョトンとするだけ。無表情で「意味なんかないですよ」と言い残し去っていく。
一方料理中の四宮にじゃれつく春田。
四宮要は同じ航空会社の整備士。なかなか頼れる感じの兄貴分という雰囲気だ。今でも道民はナックスのメンバーが人気ドラマに出るたびにちゃんとやれるのか心配してしまうが、シゲの演技は自然でよかったと思うしおっさんの雰囲気にもなじんでいたように感じる。
一緒に飯を食べながらキスされたり似顔絵を発見したことを話す春田。
その話の流れで
「だってしのさん、今俺とキスしろって言われてできます?」
「できるよ」
「えっ……」
ここで一瞬、時が止まる。
予定調和と言えばそうだが、おっさんずラブらしいシーン。
翌日の朝、なんとかぎりぎりブリーフィングには間に合った春田。
またしても例のお客が直前にキャンセルしたという。思うとこのある春田はその客と話をさせて欲しいと頼み込み、黒澤キャプテンも5分だけとOKを出す。
プロポーズを失敗するのが怖いお客さんに、夜おそくまで作ってた手作りのお守りを渡し、「だからお客様もひとりじゃないんです!」と謎の言葉で勇気づける春田。
その熱意についに飛行機に乗ってプロポーズしにいくことを決意する。
それを見ていた黒澤やCAの仲間たちも、同じチームのCAとして認めてあげた雰囲気になる。
おっさんずラブ-in the sky- 主題歌「 願い 」sukima
「月がきれいですね」ってどっかで聞いたことあるんだけど、何だっけ?とディスパッチャー烏丸に聞く黒澤。すると昔夏目漱石がI Love You を月がきれいですね、と訳したとか何とか、との説明に黒澤は……
『オーマイガァーッ!!!』
分かっていてもおもしろい吉田鋼太郎の顔芸…。
一方無事にフライトを終え、屋上でプロポーズが成功したとの手紙を読んでいた春田。声がして見ると、またしても成瀬とこの間揉めていた女性にもう1人の男。
女に無理やり連れて出された春田。
そのマサキという男に成瀬はこの男が好きなんだって、と説明する。そして、まさきにも「お前は成瀬の何なんだよ」と詰め寄られる。
どうやら成瀬が揉めていたのは女の方ではなくマサキという男の方…。しかも「1回寝たくらいで本気にしてんじゃねーよ」と鬼畜な発言まで飛び出す始末。
またしてもアイスコーヒーをぶっかけられ、平手打ちを二人分食らう春田、かわいそすぎ…。
どういう事なんだよ!と一連の出来事を説明させようとする春田だったが、ここでクールな成瀬が豹変。春田をつかんでフェンスに投げ飛ばして追いつめると、襟首をつかんで
「今のしゃべったら ぶっ殺す!」発言
だいじょうぶでしょうか、このドSキャラ。
どうも新キャストの中では童顔というだけでパイロットという設定に合っていない気がするのに、かわいい顔のくせに魔性&ドSというキャラ設定。千葉雄大は別のドラマでは男を体でおとすような役をやっていたが、どうもまだ無理してるというか身の丈に合ってない演技のように見えてしまった。
しかもかわいさだけで言うなら、四宮と同じ整備士と出ている鈴鹿央二(道端寛太訳)に負けている。役としてはチョイ役で春田との恋愛での絡みはなさそうだけど、映画「蜜蜂と遠雷」でデビューしたばかりのこの子は若いしほんとに顔が小さくて男なのにかわいい。
特におっさんずラブは続編発表で牧がいないことに大きな反響があり、ポジション的に牧の替わりに入ったのがこの千葉雄大という感があるので、この成瀬竜というキャラへの視聴者の評判が気になってしまう。
杞憂ならいいのだけど…。
そして偶然に屋上へ来た四宮に成瀬がぶつかり、例の春田の似顔絵が大量にばら撒かれたところで、四宮のプラトーンのような咆哮で一話はひき
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
にしても一体四宮はどういうつもりでこんなにたくさんの似顔絵を持ち歩いたり職場の書類ロッカーに入れたりしているのだろうか…。
現時点では春田のことを1番想っていたのが四宮で、黒澤は揺れ動きながら春田への自分の気持ちに気付き、成瀬は他人の仕事に厳しいくせに私生活は遊び人というスタート。ここから春田を巡る四角関係or互角関係へとなっていくのか注目です!