まだ結婚できない男
第三話 : 10月22日「若い女優とウワサになって悪いか!!」
放送日 : 毎週火曜 夜9:00
出演者 : 阿部寛 吉田羊 稲森いずみ 塚本高史 深川麻衣
まどかの事務所を訪れた桑野。
相談事はもちろん写真週刊誌のこと。肖像権の侵害で訴えろと言う桑野に絶対に負けますよとまどか。
桑野「じゃあ泣き寝入りですか」
まどか「ご愁傷さまです」…チーン!
一方、早紀の方も写真を撮られたことは静観するとマネージャー。気を取り直してセリフ合わせをしようとするも、マネージャーの演技がへたくそでどうもノれない早紀。
その夜、マンションの玄関先で会った桑野に、早紀は写真を撮られてしまったことを謝罪する。そして去り際に「私のお芝居の稽古の相手をお願いできたりしませんか!」
言葉を濁す桑野に一方的にお願いを諦めて家に入る早紀だったが、なぜか桑野は暗い部屋の中で小説か何かを一心不乱に音読している。
どうやらお芝居の練習のための練習のようだ。
結局、芝居の稽古の相手を引き受けることにした桑野は、二人きりになるのを避けるため有希江の店へ。
だが、なぜか桑野だけは後ろ向きに歩き続ける…。
「こうすれば写真を撮られても、すれ違ってるようにしか見えない!」
そりゃそうだけど…。端から見ればものすごい変人と歩いてるようにしか見えないわけだが。
有希江の店に着き、セリフの読み合わせを始めようとしたその矢先に、店にまどかを連れた英治と桜子が打ち合わせをするため入ってきた。
店を出ようとする桑野だったが、みんなにも聞いてほしいという早紀の意見でここで続行する。
駆け出しとはいえ芸能人の読み合わせを見れるとあって英治たちも仕事そっちのけで桑野と早紀のやり取りを見守る。
桑野もなかなかの迫真の演技でセリフを言うが、すぐに早紀の演技が気になってしまい中断してしまう。
自分の演技がどうなのか気になる早紀は桑野の意見を聞こうとするが、現代劇なのに古臭いのは脚本がいけないんだと脚本の手直しをはじめる。
まどかに脚本の直しは頼んでないと指摘されると、演劇のメソッドに関する誰も知らないような演劇論を話し始める。どこが素人なんだか…。
早紀は自分の演技がまずいと言われたことを気にしていたからか、桑野の話の聞いてるうちに泣いてしまう。これには有希江がさりげないフォローをするも英治やまどかたちからは総すかんをくらう。
気落ちした早紀は桑野を擁護しつつも「もう、やめた方がいいのかな」と弱音を吐いてしまう。
これに対し桑野は
「ならやめろ! やめた方がいい」
ときっぱり突き放す。
「どんな仕事にだって、必ずやめたいという時がくる。でもそこで踏みとどまれたら、本当の第一歩なんだ………俺は、若い時そうだったから」
と、桑野にしては珍しくいいことを言って店を出ていく。
この桑野の発言で早紀もそして英治もやる気なっていたが、しかし桑野を追いかけたまどかが「わたしも仕事やめようと思ったことあるんです」と打ち明けると、桑野は仕事をやめようと思ったことはないが若者を焚き付けるために言っただけだと明かす。
しかもそれだけではなくもし弁護士をやめてたらもっといい人生があったかもしれませんよとにやにや。これにはまどか先生も怒り心頭で、「あなたは悪意があって言ってる!」「桑野さん人としての価値はお金でも知識でもありません!デリカシーがあるかないかです!」と言い残し立ち去る。
ま、悪意があるというのはちょっと違うような気もするけどね。中川の受け売りであるおじさんが若者に勝てるのは財力と知識、というのを実践するもみごと打ち砕かれることとなった…。
で、帰宅した桑野がベランダに出て顔だけだしているたつおを発見したところで第3話はおわり。
第4話につづく!