トイストーリー4
公開日 : 2019年 7月12日
声の出演 : 唐沢寿明 所ジョージ 戸田恵子 チョコレートプラネット 新木優子
トイストーリー4見てきました。
さすがに子供に人気!映画館の中には子供連れがたくさん
このトイストーリー4はネットで調べた時にどうも評価が低い、という話を見かけたので実はあまり期待をしないで見てたのだけども、はっきり言っておもしろかった!!
実際のところ映画館内で子供たちが笑い声をあげるシーンが何度もあって、本当の意味でおもしろい(笑えるシーン)の多さは1-3の中でも1番じゃないかと思うほど。
それに4で初めて登場する新キャラたち
このキャラクターたちが非常にキャラ立ちしていて、それぞれみんなが重要な役割を持っている。但しその分初期から出ているポテトヘッドやスリンキーといった昔からの仲間たちは大変影が薄い…。
ボー・ピープ
今回のもう1人の主人公といっていいキャラ
自由に生きることを選んだ強くたくましい女性として描かれている
ギグル・マクディンプルズ
ボーの右肩に乗っている女性警官
小さいながらもキレのある動きをするボーのよき話し相手
バニー&ダッキー
遊園地の景品として吊るされていた二人組
バズと共に脱出し行動を共にする
おもにギャグ担当で声の担当はチョコプラの二人
デューク・カブーン
以前の持ち主にCMのように飛べないから捨てられたトラウマを持ち
すぐに落ち込む
劇中ではみなに励まされ難易度の高いミッションに挑戦する
ポージングの種類がたくさんある
ギャビー・ギャビー
声を出す装置が壊れている女の子の人形
アンティークショップに飾られていてベンソンという腹話術の人形を従えている
ウッディのボイスボックス欲しさにフォーキーを捕え敵対する
フォーキー
ウッディたちの持ち主ボニーが幼稚園で作ったおもちゃ
ゴミを使って作ったため自分をゴミだと思っている
旅行中にこのフォーキーをボニーの元へ連れ戻そうとウッディたちが四苦八苦する
トイストーリー4はかなりおもしろい!と書いたが
それでも悪い点(気になる点)が全くないというわけではない
いまいちだった点(その1)
” フォーキーに愛着が湧かない “
この作品のキーになるおもちゃだが全くかわいくない(笑)
序盤から「僕はゴミ」とか言いながら何度も自分でゴミ箱に入るシーンが続く。それに会話もろくに通じないので自殺を繰り返そうとする精神病患者みたいで少々うんざり…。
いまいちだった点(その2)
“ やり手すぎるボー”
最初の回想シーンこそエレガントなスカート姿だったが本編ではずーっとズボンを履いていて、アクション性の高さも相まってほぼくノ一のようだった。
フォーキー救出の際もウッディに指示通りに動いてと指揮する立場で、もっと仲間を頼ったり助けられたりするシーンがあってもよかったのではないかと思う。
あと声が妙におばさんくさいので戸田恵子の起用が裏目に出たか…。演技に文句があるのではなく、どうしても声には若さがないのでお局OLみたいに感じてしまう…。もう少しお嬢様感のある声でもよかったかなぁと。
いまいちだった点(その3)
“ラストシーン”
※ここからはネタバレするので注意して読んでください
この最後のシーンに比べると↑の2つは些細なことのようにも思えるほど重要なシーン。
それにしてもバッドエンドではなくハッピーエンドで終わっているのに、なぜモヤモヤ感が残ってしまうのか…。
簡単にラストのシーンを振り返ると
事件が一件落着しウッディはバズたちと別れボーと一緒に持ち主の元を離れ自由に生きていくことを選択する…というもの
長年一緒にいたおもちゃの仲間たちとのお別れにはジーンとくる場面だが、なぜこの結末にモヤモヤが残るのか
それはウッディの趣旨変えにあると思う。
「3」ではアンディという持ち主に捨てられるとみんなが怯える中、ウッディだけは持ち主の元に居ることが大事!みんなが一緒に居ることが大事!と何度も説き伏せていた。
それが持ち主がボニーに代わりウッディも持ち主に遊んでもらえなくなると、持ち主と仲間たちを離れる決断をあっさりしてしまう。
結局のところウッディが持ち主と一緒に居ることが大事だと力説してきたのは、アンディのお気に入りだったという立場があったからで、立場が変わった途端に前作までの信念を捨ててしまったのは残念だ。
wikiを見ると4のテーマには
「人格を持つものが人間の所有物となって良いのか」というシリーズが孕んでいる倫理的な問題をクローズアップした作品
というのがあるらしいが、そんな小難しい倫理観はいらないからウッディの信念を変えないでおいた方がよかったと思ってしまう。
ただおそらくこれでシリーズは完結となるのだろう。それを考えるとウッディがみんなと別れ生きていく、というラストはいいおとしどころかなとも思えるのだけどね。