ジャーナリスト神田凪沙(真木よう子)の依頼により、ネメシスはタジミンを使い事件のもみ消しを図った烏丸(宇野祥平)という男を調べることに。
しかしいつもボディーガードがいる烏丸からスマホを盗むのは至難。
そこで風真尚希(櫻井翔)は、元詐欺師で今はマジシャンの緋邑晶(南野陽子)を頼る。
なんやかんやで賭場に出入りする烏丸と接触した風真とアンナ(広瀬すず)は、烏丸のスマホを奪うことに成功。
姫川(奥平大兼)が盗んだスマホを解析したところ、烏丸に”ネメシスの助手を捕らえろ”と命令してきたのは、研究所で始(中村トオル)や風真の同僚だった大和猛流(石黒賢)だった。
そのことを一足先に知った神田凪沙は直接大和と話すため会いに行く。その後を風真も追うが、隠れて車に乗り込んでいたアンナは、自身の出生についての秘密を聞いてしまうことに…。
第8話 20年前の事件
大和から、自分が世界初のゲノム編集ベイビーだったことを聞いたアンナ。
栗田(江口洋介)と風真に自分のこと父のことを全てを話せを迫る。
アンナの父は本名・立花始。
研究所でゲノム編集の研究をしていた。栗田とは高校の時の親友、風真は始に憧れて研究所に入った部下だった。
始はゲノム編集の実験に成功するも、人間が人間を思い通りに作ることを恐れ、世の中への発表もせず、受精卵「GE 10.6」は凍結し秘密裏に保管された。
しかしそれから「GE 10.6」が何者かに盗まれる事件が発生。
親友の探偵である栗田に調査を依頼した始。内部犯のしわざと告げられながらも捜査を打ち切り、事件を公表し研究室は閉鎖された。
それから1年後
始は美馬玲子(山崎紘菜)という妊婦から助けを求められる。
駆けつけると、監禁されていたその女性の腕には「GE 10.6」と記された腕輪が。
美馬玲子を乗せ車で何者かに追われる始は、事故を起こし、神田水帆は死亡。
そして美馬玲子も運ばれた病院で赤ん坊を出産したのちに死亡した。
始は生まれたばかりのこどもを抱き
「俺はこの秘密を一生守る。この子も…」
世界初のゲノム編集ベイビーとして生まれたのがアンナ。
そして始は、アンナの存在を狙うものから逃れるため、生みの親である美馬玲子と卵子を提供した神田水帆の苗字から一文字ずつとり、美神始と名を変え、生まれたばかりの美神アンナと共にインドへ渡り、静かに暮らした。
ところが1年前、法要で日本へ帰国していた始は、何者かに連れ去られ行方不明となる。
栗田と風真は始の失踪が20年前の事件に関係していると考え、調査を開始。栗田は始の事件の詳しく調べるため、探偵役を風真に任せ、看板も”ネメシス”変え再出発。
始から、自分に何かあった時は栗田を頼るように、と言われ重要なデータを入れたネックレスを渡されていたアンナ。
アンナは、自信の出生に関することも、父親が関わっていた事件も知らず、ネメシス探偵事務所の助手として日本で暮らし始めることになる。
黒幕の正体
20年前、始の研究所で「GE 10.6」を盗んだのは、同時の研究員だった大和。
拉致した始が研究データを持っていないことが分かると、アンナを狙い始める。
自分の出生に関する秘密を知り、全部自分のせいだ!と飛び出して行方をくらましたアンナ。
女子大生の四葉朋美(橋本環奈)と一緒にいたが、突然朋美の様子が急変。
風真たちがずっと追いかけてきたカンケン(菅研究所)。その所長の菅容子はすでに死んでいた。
朋美は女子大生という肩書も四葉という苗字も嘘だという。
菅容子の一人娘、菅朋美が本当の名前だとアンナに告げる。
と、同時に薬を盛られたジュースを飲まされ、体が動かなくなるアンナ。
捕らえられ、どこかの研究施設へと寝かされたアンナは、そこで同じく捕らえられていた父・美神始と再会する。
しかし、大和猛流と菅朋美により、アンナを使った実験が始められようとしていた…。
第8話 感想
単発の事件はもう終わりになって、ここからは20年前の事件、アンナを追ってきたカンケン(の後継者)との対決になりそうです。
正直、アンナの出生に関する回想については、1話と2話ですでに考察してしまっていたので、「…まぁそういうことだよね」という分かってる答え合わせをただ見るだけの退屈な時間になってしまった。
考察のやりすぎも考え物だ…。
黒幕については、始の研究所に関わっていた人物の中で一人だけ立ち位置が分かっていない大和であることは察しがついた。ただ、菅容子(今村美乃)がどうやら写真だけの出演で終わりそうだと分かってからは、今の菅研究所のトップが菅容子ではないはずで、そこに大和が収まっていることも想像したが、そうねぇ…娘ねぇ…
あんまりキャスティングから物語を推測するって好きじゃないからしないんだけど、どうも橋本環奈の四葉朋美が、天才のわりにネメシスメンバーになってからはさして頭脳を生かした活躍もせず、ただのお友達として出演していることには何となく違和感のようなものはあった。
少なからず、四葉朋美が黒幕でカンケンだったことに驚きはあったが、どうじにがっかりな気持ちにもなった。
橋本環奈は女優としては演技に難があると見てるので、どうせならただただカワイイだけの役で終わってもよかったかもしれない…。
とりあえず残り2話?
超絶美少女が悪役でした、それだけでラストまで面白くできるかどうか、一抹の不安ではある。
ただ自分としては、7話・8話の20年前の真相解明編は、あまりおもしろい話にはならなかったけど、しっかりまとまっていたし、連続ドラマとしての縦軸の謎解きとしては十分な見ごたえだったのではないかと思う。
さすがにこれを見れば、どれだけ鈍い人でも、アンナを風真の代わりに表舞台に立たせてはいけなかったということが分かるだろう。
ドラマの感想書く人に、登場人物が合理的に行動しているかどうかだけでドラマの良し悪しを判断する人が思いのほか多く残念。公で書くなら、もう少しドラマの中でも行間を読む訓練をしてから書いてほしいものだ。
さて、ここから最終章へ。ネメシスチームがどうやってアンナを奪還するか。
もうひとつ、ネメシスらしい大きな驚きが用意されているかどうか、期待してみたい。