「珈琲いかがでしょう」第8話(最終回)あらすじ&感想 誰かのことを想って珈琲を淹れるそうやって紡がれていく愛の物語。

最終回 あらすじ

 

青山(中村倫也)を連れ去り、垣根(夏帆)を人質にした三代目のぼっちゃん(宮世琉弥)。
おしゃれな暴力を教えてよと青山に迫る。

しかし、その言葉に暴力でこたえる青山がぼっちゃんを殴り飛ばす。
「淡々とおしゃれな暴力? ねぇよそんなもん」

ぼっちゃんを蹴り飛ばし、暴力をふるっていた時はいつも嫌な感触が伝わってきて、心を失くさなきゃやってなれなかったと語る青山。
暴力で支配し奪ったコーヒー牛乳は何の味もしなかったことを思い返すぼっちゃん。

 

青山にお前は組の金を盗んでいった、と詰め寄る
しかし夕張(鶴見慎吾)に「あの金は2代目が渡したボーナスです」と真実を告げられる。

それだけじゃなく、誰からも愛されなかったと思っていたぼっちゃんに、二代目は誰よりもぼっちゃんのことを思い組の抗争が悪化し命を落としたのもぼっちゃんのためだった。
二代目から口止めされ、その事実を黙っていた夕張。ぼっちゃんとの約束のために指を二本落とした青山。みんなぼっちゃんを思っての行動だという夕張。

 

そこに「誰も兄貴の永遠のLOVEをゲットできない」と割り込むぺい(磯村勇斗)。
ずっと一緒に暮らしてきた俺の方が、兄貴のことは何でも知っているとぼっちゃんに対抗する。
すると垣根まで「青山さんの珈琲へのひたむきな愛を一緒に育むことができるのは、この私です」となぜか参戦。

青山を促し、まだ目的を達していないたこ(光石研)の遺骨を届けに、垣根の運転で向かう。

 

ポップ珈琲

目的の家に着くと、若い女の子が出てきてしどろもどろの説明をする青山。
垣根が代わりにここのお爺さんにお世話になったと話すが、お爺さんはいないと言われる。

珈琲を教えてもらったと伝えると、少し考えてお婆さんを呼ぶ。

家の中へ通されると着物をきた上品で美しいお婆さんの幸子(市毛良枝)がいた。

 

青山たちをもてなすため、丁寧に珈琲を淹れてくれる幸子。
飲んでみると、その美味しさは青山と、そして青山の師匠のたこ爺さんの淹れたコーヒーと同じ味であることに驚く青山と垣根。
すると幸子から意外な言葉が
「そりゃそうよ、たこさんにコーヒーの淹れ方教えたのは、わたしですもの」

事情を話し、たこ爺さんの喉ぼとけの骨を差し出す青山。

 

幼いろから体が弱かった幸子。
訪ねてきてくれる幼馴染のたこと一緒にコーヒーを飲むことが楽しみだった。

しかし、親は勝手に幸子と地主さまとの結婚を決めてしまう。
金はないけど一緒になってくれとたこに言われ、親に勘当されながらも一緒に暮らし始めるたこ。
だが体が弱い上に出産を経てさらに体が弱った幸子。

幸子の体を案じたたこは、ついに幸子の親に頼みにいき、そのまま姿を消した…。
家に戻った幸子は十分な治療を受け生きながらえることができた。

 

離れ離れになれ独りで死んでいったたこのことを悲しむ幸子。
しかし青山は、最後は一人で死んだがたこのまわりにはいつも人がいた、いつもみんながたこのコーヒーを飲みに来ていたと伝える。

青山はかつてたこに、もし今の生活から抜け出したら何がやりたいかを聞いたら
「移動珈琲屋」をやりたいと答えていたことを幸子に伝える。
「それはたこさんだけの夢じゃない、わたしの夢でもあるの」と言う幸子。
若いころ、たこに移動珈琲屋をやってみたいと言ったのは実は幸子だったのだ。

 

そして「たこさん 一緒にお墓に入りましょ」
そう言いながら骨を砕いて珈琲に混ぜ飲んでしまう幸子。
「これで…たこさんは わたしの一部です」
とにっこり笑う。

そしていろんな人の思いを受けて、移動珈琲屋を続ける青山、とぺいの姿があった。

第8話

ついに最終回をむかえた珈琲いかがでしょう
ここでこのドラマの持つテーマがまた色濃くでたような気がした。

後半部分は暴力を描写したシーンが多くなっていたが、もちろん暴力を肯定するためのものではなくて、暴力で何も得られなかった人間の虚しさと、人を想うこと人に愛されることそういう”愛”で初めて満たされるという対比を描くためと思われる。

 

青山は暴力を仕事にし心を亡くしていた時代、何も満たされなかった。
ぼっちゃんも同じく、暴力と権力で同級生のコーヒー牛乳を奪っても、何の味もしなかった。

そんな青山もたこと出会い、誰かを想うことで本当の味わいを知ることができた。だからこそぼっちゃんにも気づいて欲しかったのだろう。だからこそぼっちゃんを本気で殴ったのだろう。

 

ぼっちゃんもまた組を継ぐという自分の過酷な運命に、強くならなきゃいけない…その一心で心を頑なにし過ぎていた。
それが周りに人間から愛されていることに気付けなかった一因でもあろう。

付き従う夕張も、ぼっちゃんに真実を告げて諫めることはいつでもできたかもしれない。
それでも真実を告げるべき時まで約束を守り続けた、分別がつくその時まで待ち続けた。それもぼっちゃんを思ってのことだろう。

 

そして後半はたこの想い人・幸子の話と過去の回想へ。

幸子の前から姿を消したというところにはちょっと驚いたが、これもどんな形でもいいから幸子に生きていてほしいというたこの強い愛情なのだろう。

正解はわからないが、もしたこがどうあっても一緒にいたいとひとりよがりに思っていたなら、今の子供や孫と一緒に暮らす幸せは手に入れてないのかもしれない。

 

そしてたこの夢 移動珈琲屋が幸子の夢でもあったこと
これがすごく素敵な話だ。

幸子を思ったたこ、珈琲を教えてくれたたこを思う青山、いろんな人の思いが繋がっていって、幸子とたこの夢がまったく知らない人間だったはずの青山の手によって現実となっている。

 

暴力団だった過去を持ち右手の指2本を亡くしていた青山。青山を憎んでいると思わせながらどこまでも慕っているぺい。そして本物のやくざにサイコパス女と恐れられる垣根の感性。
これらの演技はどれもすばらしく、機会があればもう1度一話から見直したいと思った。

5月31日から新ドラマ
「シェフは名探偵」が始まります

 


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