依頼人はアンナ(広瀬すず)が偏愛する料理店・Drハオツーの店長で料理人のリュウ楊一(加藤諒)。
“天狗サーモン”という鮭の養殖を営む天久潮(渡辺哲)が崖から転落死した。
自殺と判断されたが、死の直前に会っていたリュウは、3人の息子たちが家業を継ぐために帰ってきたことを喜んでおり、その潮さんが自殺するはずがない!調査をしてほしいと…。
早速真相を探るべく、探偵の風真尚希(櫻井翔)はアンナと所長の栗田(江口洋介)らと【天狗伝説】で有名な山奥のサケ養殖場へと向かう。
そこで会ったのは死んだ潮の義理の弟・天久洋(渋川清彦)、潮の後妻である郁子(ともさかりえ)、そして3人の息子たちだ。
洋はここで商売をするも客はほとんどなく金に困っている様子。しかし洋から告げ口で、妻の郁子潮に生命保険をかけていたいことが発覚。さらに長男の一魚(野間口徹)は養殖業を継ぐも経営はうまくいかず。次男の二魚(大鶴佐助)は土地を売ろうとし潮と口論になっていた。三男の三魚(堀家一希)は彼女を連れて何もせずぶらぶら…。
そしてアンナが気づいた、建物は古いのに鍵だけが新しい物置の調査などをする。
やがて夜になり夕食をとった一行。
泊まるところがないため屋外のトレーラーに寝た風真とリュウ。すぐに眠りに落ちてしまった風真たちだったが、なぜか車が急に動き出し、窓もドアも開かない状態。このままでは崖に落ちるという絶体絶命の窮地にリュウは中国雑技団で培ったあの技をまた見せるのだった…。
第5話 感想
天狗伝説ということで随所に天狗のお面が出てくるのはそれっぽい。
これが『浅見光彦』古くからの伝承とかに結びついてたりするが、これはただの個人のコレクション。不気味さを出したかったのかもしれないけど、天狗のシーンにさほど怖さは感じられず…。
まぁ『ネメシス』というドラマはミステリとしては『赤川次郎の作風』に近い気がする。
あまりトリックや動機は複雑すぎず、軽いユーモアを交えながらノリでさくっといける感じ。
今回はまたストーリー運びがすっきり。
おそらく警察のタカ&ユージの出番が少なく、過去の助っ人の参戦もなかったためだろう。
ネメシスメンバー以外は依頼人のリュウだけだで、栗田も途中で離脱した。
リュウのあの中国人らしい曲芸での立ち回りはフィクションとして許容範囲で進行にも上手く絡められたと思う。
だからといってすごくおもしろかったか?と言われると、うーん……そこまでは。
一応容疑者になりそうな人物は5人いたけど、特に真犯人に意外性があったわけでもない。
あと証拠になった”天狗のマスク”というのもちょっと弱いきがするのだが…、そんなのは言い間違いだ!とゴネられたらどうだったろうか。
まあ、最初はすごく深い謎とか難解な事件とか、本格ミステリーを期待してしまったのでそことのズレがあっていまいちなのだが、あくまでライトミステリなのだ!と最初から思ってみれば、そこそこは楽しめる!というのがこのネメシス、なのである!
最後に縦軸の謎に関して
冒頭に風真がテレビ見ていた殺人事件の裁判のニュース
あれはドラマを見ているだけでは分からない。しかし公式のあらすじを読むと
出ていたキャスターが神田凪沙(真木よう子/神田水帆との二役)
最後に出てきて、事故現場で手を合わせていたのも
おそらく同じ神田凪沙であろう。
初見だと、は?神田水帆は生きてたんか???ってなったけど…
苗字が同じで二役…これはもう双子の妹(姉)でしょう。
事件現場にいたところを見ると、ジャーナリストをやりながら姉の事件の真相を探っているとかそんなとこでしょうか。
そしてもう1人、20年前の事件に関係してそうな人物。
大和猛流(石黒賢)も初登場。
今どんな仕事をしてるのかとか細かいことは何も分からないが、なぜか黒幕臭がぷんぷんとしていたような…。
ここまでは黒幕=菅容子 という流れできているが、さすがに単純にそのままで終わる気はしないのだけどね。
どうでしょうか…?