「珈琲いかがでしょう」第4話あらすじ&感想 気になる青山一の過去。ただおいしいコーヒーを淹れたくて裏社会から足を洗った??

1杯目「ガソリン珈琲」

 

車のパンクを修理した青山(中村倫也)。ガソリンスタンドに併設された自動車修理工場の厳つい店主・ゴンザ(一ノ瀬ワタル)は、青山が珈琲屋をやる前の知り合いらしい。
早く出て行けというゴンザをよそにしばらく居続けるという青山。

 

そこに1台のトラックがガソリンを入れに来る。
たまに来るその客・菊川貞夫(野間口徹)は、声をかけても笑顔もあいさつもない不愛想な客だとゴンザは言う。
青山がいれるコーヒーをじっと見ているが、青山の視線に気づくと我に返ったようにその場を立ち去って行った。

家に帰った菊川は、美人だが顔色の悪い妻のことを気にかけながら暮らしていた。

 

また別の日、ガソリンを入れに来た菊川。
歩み寄りコーヒーの試飲を薦める青山。一度は断ったがその誘惑に負けてコーヒーを飲んでしまう。

病気をした妻が治るまでの間の願掛けにと、本当は大好きなコーヒーを飲まないようにしていた、とつい青山に話す菊川。
青山は余計なことをしましたと申し訳なそうに謝る。菊川の妻は、前はいつも出勤前に自分でいれたコーヒーを持たせてくれたという。
ところがそのコーヒーはとてもまずく我慢して飲んでいた。そう初めて笑った顔を見せて話す菊川。

 

家に帰り妻に話しかけながら、青山にもらった豆でコーヒーをいれてあげる菊川だったが…。

第4話 感想

今期イチおもしろいと思っているドラマ
「珈琲いかがでしょう」

2本立て1つの話は短くても、ちゃんと登場人物たちの人生が見えてくる。
そして普段みせているうわべの顔ともう一つの本心のほうもしっかり描き分けられている。

間の多い芝居のやり取りは静かだが暗すぎず、青山の淹れるコーヒーの音は小さな癒しになる。
その青山のセリフも深入りしずぎず説教くさくもなく、悩みを持つ人たちを肯定しそっと後押ししてくれる。

そして興味深い青山の過去とぺい(磯村勇斗)との関係という全編を通しての謎も用意されている。

 

「ガソリン珈琲」もまたそんなスタンスのドラマ。

他人の人生をちょっとだけのぞき見するような感覚。
深すぎない誰かの傷や過去。そういうちょっとした日常の幸せと不幸せを裏と表から見る。

 

なんの愛想もない菊川。しかしその胸の内はおもてから見ただけでは決して分からない。
彼の妻への思いを想像すると切なくなる。

妻が病気をしたことは確かに不幸なことだけど、彼女の笑顔を思い出せる人生を送れたこと、彼女から嬉しい言葉をもらえたことはやっぱり幸せだったのかな?と考えさせられたりする。

ドラマも珈琲と同じ、ほんのりと人生の苦みが効いている。

 

2杯目「ファッション珈琲」

 

頼まれたコーヒー豆を配達する青山。
届け先は元バリスタチャンピオンのモタエ(光浦靖子)のお店。

“幻の珈琲豆”と言われるコピ・ルアック。この味を2人で堪能していると、お店でやっている珈琲のワークショップの時間になってしまう。

お店に中に入ってくる生徒たち。その中に1話に登場した垣根志麻(夏帆)の姿を見つけた青山は思わず陰に隠れてしまう。

 

コーヒーの淹れ方を教えるモタエ。だが純粋にコーヒーの味わい深さやおいしさを教えたいモタエとはうらはらに、志麻以外の生徒たちはコーヒーの味よりもおしゃれな写真を撮ることや自分たちをよく見せることばかりに関心がありおしゃべりをしている。

そんな生徒たちにモタエはついに”わたしを箔付けのために使わないで”と本心をぶつけるのだった。

2杯目 感想

ちょっと今っぽい話。
みんな珈琲を入れ方を覚えるより、有名な先生に習ってるということの方が重要。
ただ志麻以外の生徒さんはそんなに若くも見えなかったけど、気のせいかな?

 

ここで志麻さんが再登場。
青山さんのいれたコーヒーがすごくおいしくて、私も同じようにおいしいコーヒーをいれるようになりたくて3時間かけて通っているそうな…。

思わず隠れた青山の気持ちもちょっと分かるのは、夏帆の顔とか演技はなんとなく粘着質な感じを思わせる。
それに電車乗り継いで3時間かけて通うのもすごい執念だし。
きっと嫌いとかじゃないけど、さっぱりとした人柄ではないんだろう。

 

しかしワークショップの話よりもがぜん気になったのは、青山の過去の話。

何やらおれおれ詐欺をしている半グレの事務所に顔を出すぺい。
そこのやくざもんの話だと、青山の捜索には”3代目”がご熱心だそうな。

そして足を洗うと言ってぼこぼこにリンチされた青山が言った言葉が
「俺はただ…おいしいコーヒーをいれたい……それだけだけです」

前話の回想シーンで、金髪の青山がケンカしていたけど
やっぱり本物のチンピラだったか…。
そしてぺいの最後のセリフの「兄貴」も勘違いだったかな??
いわゆる山本譲二が北島三郎をおやじと呼ぶのと同じあれだろうか。

 

ともかく1杯目で発信機をつけられた青山はついにぺいに捕まる。
上からぺい、後ろから志麻さんに出てこられて挟まれるシーンは笑うわ。青山のピンチなのに妙にほのぼのしてるっていうのもね。

第5話 予告

来週は青山がコーヒーに目覚めるきっかけになった
ホームレスの”たこ”(光石研)も登場するようだ

 

 

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