真柴くるみ(川口春奈)はインターネット通信販売で若者から人気のインテリアメーカーに勤務。
そこで広報としてPR活動をしながら、自身もSNSでフォロワー10万人を集めるインフルエンサーとして活躍。
仕事を頑張る真柴だが、日々のSNS更新などの忙しさでマンションの契約更新を忘れて部屋を追い出されてしまう。
その窮地に手を差し伸べたのが真柴が慕うフードスタイリストの早乙女香子(夏川結衣)。
香子の高級マンションに格安で住ませてもらえると思ったもの、いざ引っ越してみるとそこには他の住人たちが…。
キッチンカーでバルを営業している料理人の藤野駿(横浜流星)、カウンセラーをしている関西人の寺井陽人(丸山隆平)、絵を描いているアーティストの羽瀬彩夏(中村アン)、らと香子の5人でのルームシェア生活が思いがけず始まった。
第1話 感想
TBS系の火曜10時枠ということで勝手に、どぎまぎさせられるようなシーンを随所に盛り込まれるかと思いきや、1話を通して平坦に進行していったな、という印象でした。
登場してきた人物の喋りは基本みんな早口で、掛け合いというよりはそれぞれ思ったことを好きにしゃべってるという感じ。それだけに分かりやすく印象に残るシーンもセリフもあまりなかったので、少女漫画を見たい気分で見た人や突っ込みどころを欲しい人にとっては物足りなく感じるのかなぁ。
ただそれが悪いってわけじゃなく、用意されたセリフを言わされてるのではなくそれぞれの信念にもとづき話しているように感じたのでそこは良かったと思うし、ただの恋愛ものとして誰とくっつくくっつかないだけを見るんじゃなく、それぞれの信条がどうであってどう変化していくのかを恋愛模様と一緒に見ていくとおもしろいのかなぁ、と思った。
特に主人公である“真柴くるみ”
公式サイトのあらすじにはこうある
会社のため、フォロワーのため、そして密かに想いを寄せる葉山社長のため、「憧れの存在」であり続けようと背伸びし努力する日々——。
もちろん好きでやっていることだけど、頑張って背伸びをしているという設定なんですね。
それは密かに憧れを抱く葉山社長(向井理)の影響も大きいでしょう。
じゃあそこで全く違う考え持つ駿のことを好きなったら?
SNSの更新に追われる生活、やめようと思うのかな?10万人のフォロワーを失くしてもいいやと思うかな?
と、今後どういう心境の変化が起きるのか注目するといいかなと思います。
というか1話の最後にもう爪のところで少し変わっていたんだけどね…。
ネット依存の世の中で
主演の2人はかたや常に映えを気にして決まった時間にSNSの更新を続けるインフルエンサー。かたや必要以上のものは持たず、携帯も置きっぱなしでスマホに囚われた生活を嫌うミニマリスト、という構図。
これ自分の話なんだけど、このサイトも含めて運営しているサイトは7つ。今やネットに繋がっていることが生命線になっていて、おそらく1日のうち12時間はパソコンの画面を見てるでしょう。
だけども家の外ではスマホは一切見ない。例えば電車の中で手持無沙汰であっても窓の外をずっと見ている。
だから真柴の気持ちも駿の考えも両方わかるなぁって感じだった。
ドラマの中での駿のセリフは、日ごろから映えばかり気にする人やとにかくバズりたい承認欲求満たしたい人たちを揶揄してるようだった。
だけど現に世の中はスマホ社会。おそらくごく当たり前に生活の一部なので、スマホやSNSを切り離すっていうのはもう難しい。
企業やシステムもそうで、スマホが普及した社会に合わせて詳しいことはwebでとHPへ誘導するのは当然だし、手続きや買い物だってネットで済ませられれば便利。情報を手軽に得られることもできるので「えーっと、あの俳優なんだっけ…」と思ってもスマホつけてちょんと調べれば30秒で解決できる。
だいたい最近はテレビ局だってそうで、そりゃドラマやれば今でも視聴率って1番大事だろうさ。
だけど見逃し配信とかが当たり前になった今、リアルタイムで見る前にネットで評判見てから見るかどうか決めようって人も増えてるはず。
だからドラマの制作側もいかにSNSに取り上げてもらうかは大事、なのでハッシュタグつけやすいように略した愛称考えたり、インパクトのある切り取りやすいシーンを用意したり、でもその割に細かいディティールまでこだわったドラマ最近少なくない?と思うのだから、それも良し悪しかなーと。
とそんなわけで駿の「携帯の中に答えはない」ってそうだなと思いつつも、流星側の考えが全部正しいってわけでもないのかもしれないなぁ、とつい考え込んでしまいました…。
久しぶりに自分の見てるドラマで見た向井理、かっこよかったな。スーツが似合ってて、若くてさぼり癖のある社長の役なんて最高じゃない!
でも会社を追われてしまった…
あの副社長にクーデターでも起こされた??
と、何気に真柴と駿のことより社長がどうなったかの方が気になってたりして(笑)