大豆とわ子(松たか子)は離婚3回のバツ3。建設会社の社長に就任した日に母を亡くした。
ある日、その母のパソコンを開こうとするがパスワードが設定されている。設定したのは3人の元夫の中の誰か。
パソコンを開くためとわ子は、あまり会いたくない元夫たちにパスワードを聞いてまわる。
3番目の夫はやたら理屈っぽくってひねくれている慎森(岡田将生)はとわ子の会社の顧問弁護士。
2番目の夫・鹿太郎(角田晃弘)すごく恐縮してるようで気づけば無遠慮に距離を詰めてくるうざくて器の小さい男。
そして1番目の夫で娘唄の父親でもある八作(松田龍平)は、会社を辞めて友人とレストランを始めていた。
社長として日々がんばるとわ子だが、ドロボーに遭ったり助けてもらった男性に誘われたら詐欺目的だったり不運つづき。
さらには部下のミスで徹夜仕事になり、寝不足のまま歩いてると工事現場の泥穴に嵌ったところを偶然通りかかった八作に助けられる。
八作の家で風呂に入ったとわ子はそのまま寝入ってしまう。
その間に他の元夫からも電話があり、居場所がばれるとなぜか3人の元夫が集合。
ついには元夫会議まで始めてしまう。
めんどうなことにならないよう台所の収納に隠れていたとわ子だが、いまだに自分に対し未練がましい思いを口にする元夫たちの会話に我慢しきれずに姿を現して言い放つ
「網戸がね、外れるんです…。外れるんですよ!
外れるたびに あぁ誰か助けてくれないかな、とは思う。
よし!またもう1回 恋しよう。
次こそは一生一緒にいられる人見つかるかな。
網戸外れるたびにそう思います。
4回目の結婚あるかな、って思います。
だけどそれは、あなたたちじゃありません!
これから出会う誰かに網戸直してもらいますから。
私幸せになることを諦めませんので、
心配ご無用、案ずるなかれ、お構いなく。」
第1話の感想
おもしろいドラマでした。
ラブコメディーとは書いてあったが思った以上にコメディー色が強めというか、元夫3人のやりとりに至っては東京03のコントみたいだし。
最初はナレーションが入っていちいち”大豆田とわ子”ってうるさいかなと思ったが、それもとわ子の性格や元夫たちのキャラや関係性が分かってくるとじわじわ来る。
ちなみにナレーションはふせえりみたいな声だなと思ってたけど、エンドロールを見ると女優の伊藤沙莉でした。伊藤紗莉は最近だと伊右衛門のCM自分防衛団の紅一点でもおなじみですが、M-1ファイナリストのお笑いコンビ・オズワルドの伊藤の妹さんです。
見ていて違和感が少ないのはおそらくキャラクター性のさじ加減がちょうどいいから。
大豆田とわ子は離婚3回しているからといってすごく行動や思考が変わっている女性かというとそうでもなく、むしろ元夫たちの方がアレだなって感じで。
社長をやっているからといって、すごくステータスの高い女性と描かれているわけでもなく、悩むのはやれ網戸が外れただの醤油のどこからでも切れますが切れないとか、庶民的な小ネタが多い。それは松たか子さんが女社長なのにどこか残念な女性を上手く演じているからとも思う。
人の家のお風呂でドラゴンボールの主題歌(ED曲)をめっちゃ熱唱したりと、視聴者に等身大の大豆田とわ子を”ありそう”とか”本当にいそう”とか思わせてくれる。
ドラマの雰囲気としては「結婚できない男」の女版、いや逆バージョンという感じがした。結婚するのに上手くいかない女。
とかそんな感じ。
このドラマが人気となれば東京03の角田さんは俳優としてますます売れそうだし、ナレーションの伊藤沙莉さんももっと注目を集めることになるかもしれないね。
問題はどの元夫を選びたいと思うか
さて、もし自分が女性だったとして、3人の元夫から1人を選ばなきゃならないとしたらどうするか?
3番目の夫・中村慎森(しんしん)は岡田将生だけに1番のイケメン。だが理論武装して攻め込んでくる感じは1番めんどくさそう。一緒にいると頭おかしくなりそうだが、よく一度は結婚に至ったなと思うが、もしかしたら関係が悪くなるまではここまでけんか腰ではなかったのだろうか。
2番目の夫の佐藤鹿太郎はカメラマン。一見すると無害そうだが、慎森と同じく口うるさくてさらにいいとこどりしてくる感じがまたうっとしい。ただ愛は一番強そうだが、それも家まで追っかけてくるあたり紙一重という感じかもしれない。
1番目の夫・田中八作は現在レストランでギャルソンとして働く。優しそうというかおっとりしてそうだし、とわ子にもうどん作ってくれたり、眠ってしまった間もずっと膝枕してくれるし、娘にも嫌われてはないようだし、この中では比較的まともそうに見えるがどうしてだめだったのだろう。
とわ子は「いちいち腹が立つことするし言うね」と言ってた。確かに鼻を勝手にさわって体温を確かめるのはクセ強めなのかもしれないけど。
ともかく当のとわ子はこの3人とは恋仲になる気も一緒に幸せになるつもりもないとハッキリ断言。
また元夫たちの新たな一面などが出てくるのか、その辺にも注目して見ていきたい。