ドラマ「珈琲いかがでしょう」第2話 あらすじ感想 東京を夢見た少女といつまにか汚れて夢を失くした女の話

1杯目 キラキラ珈琲

のどかな田園風景の田舎道でコーヒーを売る青山一(中村倫也)
こんなところでも珈琲は売れるんだと驚くが明日からはまた東京で出店が決まっていた。

深夜に車を運転してると後方でごそごそ音が…
開けてみるとそこにはクソドイナカが嫌で東京に行きたすぎて、勝手に車に乗り込んでしまった女子高生の雅(山田杏奈)。
ピンクに髪を染めた個性的なビジュアルの雅は、自分のかわいさは東京でも通用すると息巻いている。

 

ちゃんと居所を父親に知らせる約束で仕方なく東京に送り届ける青山。
インスタで知り合ったお姉さんの礼(臼田あさ美)とオーディションを受け、シェアハウスに泊めてもらう予定らしい。

原宿で礼と待ち合わせてオーディションに受けるが散々な結果。
泊めてもらう予定だった礼の家へいくと、そこは想像に反し散らかり放題の汚いアパートの一室。

しかもそこへチンピラ風情の男が入ってきて、礼の態度も一変。
実は男たちにいかがわしい行為をさせ金をとるために呼び寄せただけ、かわいいなどと言ってその気にさせてたのも心からではなく、雅くらいの可愛さの女の子なら東京にはごろごろいると悪態をつく。

 

そこへノックの音。
青山が頼まれてもいないのにコーヒーの配達に来たのだった。
「なんだテメェは?」とチンピラに凄まれるが

「珈琲屋です」

と涼し気にこたえチンピラの腕をとる青山。
その謎の迫力に男どもも何もできず、無事に雅を連れ出すことに成功した。
実は雅の父親に連絡をとった時に「何かあったら頼む」とお願いされていて、ずっと雅のあとをつけていたのだった。

帰りの車の中で青山のコーヒーを飲んだ雅。コーヒー本来の味がまず美味しいことに気づき、東京のキラキラばかりに目を奪われていたが、まずは自分の本質をしっかり磨かなければいけないことに気づきくのだった。

2杯目 だめになった珈琲

今度は礼の話。
雅がスマホを忘れたため礼の家まで取りに戻った青山。好きに探しな、と礼に言われスマホを探していると壊れたままのエスプレッソマシンを見つける。

壊れたと思ってたエスプレッソマシンはただ汚れがたまっただけで、掃除をしてやれば動くようになると青山がアドバイス。
そしてその間に礼はどうして自分がダメになっていったかを青山に話始める。

まだ絵を描いて成功したいと夢を見ていたころ、有名な先生に絵を見てもらう同級生がいた。その先生と個人的な付き合いもしていると知ってからは、自分よりも先に絵の才能を見出された人間はみな枕とか実力以外の手段で認めているのだと考えるようになり、妬みや嫉みを募らせていくようになった。
自分も同じような手段で先生に近づこうとするも上手くいかず、次第に鬱憤を晴らすために悪い男たちとも付き合うようになっていった。というお話。

青山からアドバイスをもらいエスプレッソマシンの汚れを落としていく礼。
まるで汚い感情をためこんでいった自分自身と重ね合わせるように、掃除をしてきれいになったマシンに”動け”と念じる。

青山にもらったコーヒー豆で入れたエスプレッソを飲む礼。
もう1度、絵の世界でがんばってみようと筆を手に取り、自分を奮い立たせるのであった。

ドラマ感想

それにしてもこの青山一というコーヒー屋は優しすぎるというかお人よしすぎるというか…。
雅を無断乗車とはいえ東京まで送り、父親の頼みで1日中雅を尾行、助けに入ってまた雅を田舎まで送り届けて今度はスマホを取りに戻り、エスプレッソマシンの掃除に付き合ってあげて、またスマホを田舎まで届けに行く。
もうこれだけで3日はつぶれていると思うので肝心な

コーヒーの売り上げは大丈夫なのか?

そればっかり心配してしまう。

1杯目は髪色がピンクの入山杏奈が登場。
これはほんとうに絶妙にビミョーなところを狙ってくるなぁと思った。
そして田舎暮らしの女子が東京にあこがれるなんてよくある話なのだが、今の時代はSNSで発信もできるし東京じゃなくてもアイテムは通販などで手に入るし、何よりこのコロナ禍の中では都会へ出ていくのはそれなりのデメリットになっているので、これからは東京へのあこがれという形も少し変わってくるのかな、などと思った。

 

2杯目もあそこまでやさぐれた礼によく付き合ってあげたなと思う。
言うなればはぐれ刑事純情派の珈琲屋版といったところだろうか。

それにこのドラマは23時台にあってトーンを抑えた青山のセリフが心地いい。
特に説教くさいことを言い訳でもなく、青山のコーヒーを飲んだ人間がなぜか自分のことを話し始めるので
「わたしってだめですよね…」ていう女性に「そんなことないですよ」と優しく言うだけだ。

あまり余計な音楽や音もなく、静かな夜を過ごすにはちょうどいい塩梅になっている。

 

それにしても最後の磯村勇斗のセリフ、青山は人を殺した過去があるみたいなことを言っていたが、その辺の過去に何があったのかも大変気になるところだ。
ただ礼も言ってように青山が直接人を殺したとはどうも思えない。あるとすると「あいつが殺したも同然だ!」みたいな展開かな。いや、そうだったらいいなという願望でもあるんだけどね。

 

第3話の予告
3話はがらっと変わりゲストは全員男。
戸次重幸、小手伸也、滝藤賢一が登場。
豪華というのとはちょっと違うが、キャスティングはいいところを突いてくるなぁと感心。

シゲはいつものシゲのようだったが、滝藤賢一が女装をしていたのが大変気になります。

 

他のドラマブログを探すにはこちらから
ブログランキング・にほんブログ村へ

コメントを残す