1杯目&2杯目「珈琲いかがでしょう・感想」誠実に丁寧にひとつひとつ仕事をする不器用OLは報われるのか?

競泳の池江璃花子が復活し東京オリンピックの代表に選ばれたとニュースでやっていた。この時に発信したことば「努力は必ず報われる」というフレーズも多くのニュースで取り上げられる。
これは池江選手が才能にも恵まれ、努力をし続けるという信念を貫いた結果だ。しかし一般人の多くは、努力はしていても思うような結果を得られなかったり、まわりから評価してもらえなかったり、ということがある。

それは仕事ぶりということでも同じで、『珈琲いかがでしょう』の登場人物・垣根志麻(夏帆)もそんなOLだ。
志麻は丁寧に、誠実に、を仕事をする上でのモットーにしており、このパソコン文書やメールが全盛の時代でも得意先へのお礼状を手書きで送っている。しかしそんな志麻は仕事ぶりは、手書きなんて求めてない!とにかく効率重視で早くやれ!といつも叱られる始末。

昼休み、ひとりでさみしげにランチを食べる志麻。
女優の夏帆は10代はきらきらした美少女だったが、20代になりどこか憂いのあるちょっとだけ不幸な表情が似合う女性になった。この寂しげなOLみたいな役なんかはぴったりなのかもしれない。

そこに青山一(中村倫也)の移動珈琲屋”たこコーヒー”が来ていた。

コーヒーを頼む志麻。青山は手間をかけちょっとずつお湯を注ぎゆっくり丁寧にドリップしていく。画面からもコーヒーのいい香りが立ち昇ってくるようだった。
仕事のことで消沈していた志麻は。誠実に丁寧に、その心がけを持ったまま仕事をするのも大変だと青山に胸の内を話す。そして青山の淹れた美味しいコーヒーと「見てる人はちゃんと見てくれますから」青山の言葉に癒されていく。

仕事でいつも評判を上げているのは、てきとーに要領よくやりましょ!と言ってる後輩の馬場ちゃん(足立梨花)。
しかしその馬場ちゃんが分かりやすくやらかす。そして志麻の書く美文字は社長からの信頼も得ていて、実は得意先の社長も志麻が書く手書きのお礼状を楽しみにしていたという。
最後には内心で嫌いあっていた志麻と馬場ちゃんがコーヒーを飲みながら互いの胸の内を少しずつ話してちょっとだけ分かり合えたというきれいな起承転結がついたショートストーリー。

 

続けて2杯目。こちらは貫地谷しほりがメイン。
電話でクレーム対応のオペレーターとしてひたすら心を無にして謝り続ける女性・早野美咲。ふとアパートの下に青山のタコ珈琲を見つけ、珈琲を注文するも無難なカフェオレを選ぶ。そして自分の服装も持っている服も無難なカフェオレのような無個性なベージュ色であることに気づいて自嘲的に笑う。

そんな色のない謝ってばかりの人生を変えてみたいけど勇気がないという美咲に、青山は「カフェオレは決して無個性ではない」と手を取り冒険に行ってみます?と車に乗せる。
冒険といっても美咲の家の近くのカレー屋に行くだけで、しかもコーヒーのデリバリーを頼まれていたからただ配達に寄っただけではある…。
それでも近所の全く行ったことのない店に入っていくというのは現実で考えるとけっこうな冒険だ。しかも外国人のやってる怪しげな店ならなおさら。

そこで青山と同じ激辛カレーを食べ、新しい自分に一歩踏み出してみる勇気をもらった美咲。
きっと志麻や美咲と同じように自分の仕事ぶりが評価されずに悩んだり、毎日の仕事の繰り返しに何にも感じないように心を殺していたり、そういう女性も多いのではないだろうか。そんな人たちは青山の「誰かが見てくれている」という言葉に心を軽くしてもらい、誠実な心がけはきっと誰かを喜ばせていると信じられるはず。
そんな食後にふわりといい心地にさせてくれるドラマだと思った。

 

この2話を見る限るは1話完結の話のようだが、主要人物でありそうな垣根志麻の登場する回がまたあるのか気になるところ。
そしてもう一つ、チンピラにつけ狙われる(?)青山の過去とはいったい何なのか…?
その辺の縦軸っぽいストーリーにも注目して見ていきたい!

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