「にじいろカルテ」第7話 もうすぐ僕を忘れる妻と。感動的?いやこんな結婚式はいやだシリーズだよねこれ

虹の村で唯一の商店(兼食堂)を営む燈田夫妻。その妻、雪乃(安達祐実)はまだら認知症だ。だんだんと記憶がなくなっていき数か月に1度すべての記憶がなくなり自分のこともまわりの人のことも分からなくなる。記憶が甦ることはなく、記憶を失くすたびにイチから自分のことを覚えなおす。夫のことももちろん分からない。記憶を失くすと知らない人といきなり夫婦生活をはじめなければならなくなる。雪乃の認知症はそんな病気。現実にあればたぶん認知症の中でもかなり特殊なケースだと思う。

にじいろカルテの第7話のストーリーはこちらから

 

診察室で質問する真空先生(高畑充希)「雪乃さんはいま何歳ですか?」記憶をチェックするための簡単な質問。当然答えられるはずだが雪乃は答えられない。もう記憶を失っていく初期症状がはじまってしまっている。

往診へ行くところで真空先生は雪乃にも一緒に行こうと誘う。そこで訪ねた佐和子の家で昔の婚礼写真を見つける雪乃。結婚式の記憶もない雪乃が昔ながらの婚礼に密かに憧れていることを真空先生だけが気づく。そして村の人たちが集まっている場で晴信(眞島秀和)と雪乃の結婚式をもう1度することを決意させる。

それは”虹の洞穴”という山の洞くつで式を挙げる昔ながらの風習。
今では隣村に式場ができて洞穴での結婚式はやらなくなっていて、ご神体を守ってきた博や村のお年寄りたちは伝統行事が復活することに大喜びし、準備に勤しむ。

しかし、昔からの伝統とか慣例には理不尽なものも多いがこれもまた大変なもの。
まず雪乃の額には赤い謎の印がつけらる。真空先生はワラの腰ミノみたいのを付けられて頭にはワラのたてがみを載せられ馬になって新婦を引くんだとか…。その腰ミノはずっと付けてなきゃならんらしく診察中でもつけ続けている。
1番かわいそうなのが新郎で、なんと山奥のお堂の檻の中に式当日まで閉じ込められてそこで過ごさなきゃならないんだとか…。食べ物は雪乃がおにぎりやら飲み物を差し入れいきそれを食べているようだ。洞穴や古めかしい衣装はロマンがあるが、さすがにこれは厳しすぎてYouTubeで配信しても誰もやりたがらないのではないだろうか。

村人たちの結婚式への準備が順調に進んでいく一方で、雪乃の記憶は少しずつ薄れていく。自分のことが分からない、大切な人のことが分からない、そんな不安がこみ上げてきてついに迎えた結婚式の当日に花嫁衣裳を着たまま雪乃は泣いてしまう。

そして婚礼が終わり晴信と2人。カメラに残った映像を見る雪乃。
そこには記憶がまだ残っているうちに真空先生と撮影した自分あてのメッセージの動画が。
『これを見ている私。』
『何も分からなくて…怖くてしかたないと思う。』
『でもだいじょうぶだよ。みんなあなたの味方だよ』
涙を流しながら自分に向けてせいっぱい話しかけている雪乃。

これはドラマだからと思ってしまうが記憶がないというのはかなりキツい。記憶とともに自分のアイデンティティーも失ってしまうということだ。自身の拠り所を失うことになり自身も失くしてしまう。人間が自分に自信を持てるのは経験の積み重ねがあるからだ。それに人間関係にも影響する。知らない人から馴れ馴れしく話しかけられるのは実際恐怖でしかないだろう。

支える夫もかなりの苦労と精神的な負担をおうことになる。実際に認知症になった妻と離婚をしてしまうケースもあるわけだし。

しかし晴信は言う「幸せだなぁ、俺は。何度も 何度も 君に出会えて」
ここにも先週と同じテーマが、あるいはにじいろカルテ全体を通してのテーマがある。”病気になったからといって必ずしも不幸なことばかり起こるわけではない”
病気を治すのは確かに医師の仕事かもしれないが”病気と共に生きていく”には医師の力だけではどうしようもない。むしろ周りの人たちの支えや理解がなければ難しいだろう。
そして大事なことは結婚式というものを通して雪乃と晴信は多くの村の人たちに活力を与えた。支える側と支えられる側は実は互いにエネルギーを送り合うような関係で、ただの上下ではない。そこに気づけると案外本当の人のつながりって見えてくるような気がする。

 

それにしても関わったおじさん全員がご神体を落とすってさすがにやりすぎだけど、全く違う石に変わっても誰も気づかないっておもしろい。
来週の予告ではまた太陽くんが悶える回らしい。今からちょっと楽しみ!

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